多岐にわたる不動産物件、SONRを備忘録として使いサービス向上
SONRをどんな場面で使っていますか?
物件管理に関する備忘録、顧客情報の管理や社内の情報共有に使うことが多いですね。特に、弊社の主力事業であるウィークリーマンションの賃貸や投資不動産物件の管理で役立っています。
例えば、ガラスが割れた時にどの業者にどんなガラスで修理を依頼したとか、修理の詳細を記録しておけば、次回同様の不備が起きた場合もスムーズに修理の手配ができます。
不動産物件は長いお付き合いになることも多いので、修理から1年後に同じ箇所がまた壊れた、というケースもあります。こうした場合は、SONRに記録した修理履歴を見ながら次の修理依頼では注意喚起もできるようになります。
SONR導入前は会社の規模が小さかったこともあり、手書きのノートでこうした情報を管理していました。しかし、手書きのノートでは検索性が低く、必要な時に必要な情報を探すのにも一苦労していました。
不動産物件はそれぞれに異なるルールや修理の履歴があるため、これらの情報を画一的なフォーマットで管理するのは困難です。SONRなら物件や顧客ごとにボードを作成できるので、必要な情報を細かく記録できて便利ですね。
数年後に過去の情報が必要になるケースも多い不動産業界では、ちょっとした備忘録もデジタル管理できることに利点が多そうですね。
物件ごとに異なるルールや特定業者の記録も、ボードへの書き込みで一元管理できる
お客様に寄り添い愛される企業づくり、秘訣はこまめな情報共有
御社では、職場でのチームワークや女性の働きやすさなど、一般的な不動産会社とは違う切り口で働く環境づくりをされています。不動産業界における「新しい働き方」を具現化しているように感じますが、新しい働き方を推進するうえでSONRはお役に立っていますか?
そうですね。まず、私が望む弊社の在り方は、お客様に親身に寄り添うサービスを提供することです。お客様に寄り添う不動産会社として、不動産業界の中で圧倒的No.1になりたいという思いがあります。というのも、宿泊業や飲食業などのホスピタリティ産業と比べて、不動産業界ではお客様に寄り添った考え方ができる会社はまだまだ少ないと感じているからです。
数ある不動産会社の中で弊社の差別化を考える時、必要となるのは圧倒的な強み。同業他社との差別化を図るために弊社が磨くべきなのは、お客様への寄り添い力だと考えました。
不動産における業務では、色々な業者を介して修理を行ったり、長い年月の中で担当者が変わることも珍しくありません。一般的には、残念ながら「業者への依頼忘れ」や「次の担当者への引き継ぎがきちんとできていない」というケースが目立ちやすい業界でもあります。
しかし裏を返すと、レスポンスが早く、情報共有や引き継ぎが漏れなくできれば不動産会社への信頼度は飛躍します。私自身の経験も踏まえて、お客様の立場になって考えた時に引き継ぎや情報共有の重要性を意識しています。
SONRでの備忘録管理は、お客様への寄り添い力という弊社の強みを磨くために役立っていると思います。
お客様に寄り添うサービス作りの一貫として、SONRが役立っているのですね。
オフィスにいなくても想いを伝えられ、離れていてもチームが一丸となれる
働きやすさを推進する御社では、子育て中の女性スタッフも多いようですね。時短や毎日出勤しないスタッフに向けて、どのようにチームワークを推進されているのですか?
ホワイトボードの代わりに、SONRのカレンダーでスタッフの出勤スケジュールが見られるようにしています。
出勤や休みなどの予定に応じてそれぞれ色を変えて入力し、パッと見てわかりやすいように工夫しています。
出勤スケジュールが不規則でも、カレンダーを見ればわかりやすい
全員がいつもオフィスにいるわけではないと思いますが、不在のメンバーにはどのようなコミュニケーションを図っていますか?
弊社では「人間力の向上」を重視しています。というのも、いくらスキルが高くても人間性が伴っていないと会社という組織の中でチームワークを発揮するのは難しいと思うからです。
こうした想いもあり、人間力の向上につながるような考え方やふと目に留まった著名人の話などをSONRで投稿するようにしています。
また、私がいつも朝礼で話している内容と似た話をWebやSNSで見かけたら、気軽にポンと投稿することもあります。私以外の著名な人が話していると、同じような話でも説得力があると思うので……。また、他責ではなく自責で考えましょうといったマインドの話なども気がついた時にSONRで投稿しています。
SONRなら、その日出社していない社員も各自のタイミングでこうした情報に追いつけます。また、私も居場所を問わず、思いついたタイミングで情報共有できて便利です。
経営理念も、SONRを使えば無理なくチーム全体に届けられます。働き方の選択肢が増えるとともに、会社経営においては離れているメンバーにいかに共通の想いを伝えられるかが鍵となりますね。
気軽な気持ちで導入したSONR、大胆な構造改革はせずデジタル化に成功
SONRの導入には、大きな準備や決断が必要でしたか?
いいえ。SONRは、初期費用も手頃だったので「まずは試してみよう」という気軽な気持ちで導入を決めました。
実は、2019年のSONR導入当初は「何をどうする」といった具体的なビジョンが定まっていたわけではないんです。導入後、相性が良さそうな業務に徐々にSONRを利用するようになり、色々と試しながら備忘録や顧客情報などの管理に最適だと判断しました。それから気づけば5年以上もSONRを使っていますね。
当初は何か強い問題意識があったわけではないのですが、SONR導入の時期はちょうど会社の成長期でもありました。その後、会社の規模が拡大したので、新しく入社した社員はSONRを当然のように使いこなしています。
試しながらのSONR導入で、大胆な構造改革をせずとも無理なくデジタル化に成功したのですね。今後も御社の業務に寄り添えるツールとして、ビジネス成長のお手伝いができましたら幸いです。
インタビューへのご協力ありがとうございました!