仕事の目標を立てる方法やメリットを解説。成果を出す人が実行するフレームワークとは
仕事において何かをやり遂げるためには、目標の設定がとても大切です。的確な目標を立てることで、モチベーションの向上や高い成果を生み出すことにつながります。
そこで本記事では、仕事の目標の設定方法、目的やメリットなどについて解説していきます。
目次
仕事の目標を設定するメリット
的確な目標設定を行うことで、さまざまなメリットを得ることができます。 ここでは、仕事の目標を立てることで生まれるメリットをご紹介します。
仕事の安定感が増す
目標を設定して仕事を行うことで、自分なりに試行錯誤をし、より効率化を図るためにどうしたらよいのか、などを考えながら仕事がこなせるようになります。
また目標設定をした場合、質とスピードを高める効果もあるため、自然と仕事に安定感が生まれます。
自分のとるべき行動が明確になる
目標のゴールが見えていると、今自分がとるべき行動が明確になります。
そして現実とのギャップを埋めるため、ゴールまでのプロセスが具体的にイメージしやすくなり、自発的な行動が増えるのも、大きなメリットのひとつです。
仕事に対するモチベーションが上がる
仕事の目標を設定することで、普段行っている目の前の仕事に意味ややりがいが生まれ、充実感や満足感を得ることができます。
また、「今仕事に取り組むことで、目標クリアに近づける」と考えられるので、モチベーションが長期間維持しやすくなり、生活に潤いや充実感が生まれます。
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目標は2種類ある
目標には「発生型目標」「設定型目標」の、大きく2種類に分けられます。
事前に目標の種類についてしっかりと把握することで、目標設定の精度がより高まります。 ここでは、2種類の目標について解説します。
発生型目標
発生型目標とは、すでに発生している物事に対して設定される目標を指します。
例えば仕事において「赤字が続いている」「納期が遅れている」といった事が起こった場合、「赤字を解消」「納品遅れを取り戻す」といった行動をとる必要があります。
このように、基準値にまで戻すアクションのことを発生型目標と呼びます。
設定型目標
設定型目標とは、「自ら設定」した目標です。
先述した「発生型目標」は、自分以外の他人が設定した目標なのに対し、「設定型目標」は、自らの意思を持って立てた目標なので、モチベーションが必要になります。
例えば、「上司に指示された目標は、年内に10本の納品だが、来月中に全部納品してしまおう」というように、自ら設定した目標達成に向けて行動するパターンがあります。
仕事の目標を設定する4つの方法
ここでは、仕事の目標を設定する際に役立つ、効果的な方法を解説します。
目標の立て方がわからない…という方は、ぜひ参考にしてください。
ベーシック法
「ベーシック法」は最も基礎的な目標設定方法のひとつで、以下4つの手順で構成されます。
- 目標項目
- 達成基準
- 期限設定
- 達成計画
計画通りに行動をして、目標達成を目指す流れになります。
1.目標項目の設定
「目標項目」は、何を達成するのかを意味し、「向上」「改善」「維持」「創出」の4つのタイプに分けられます。
- 強化、向上:現状からよりレベルアップさせるような目標
- 改善、解消:今抱えている課題を改善するための目標
- 維持、継続:これまでやってきたことを継続、現状維持するような目標
- 創出、開発:新たなことを始めるための目標
自分や仕事の目標は、どのタイプに落とし込めそうなのかをよくイメージし、目標項目を設定しましょう。
2.達成基準の設定
目標項目を設定した後は、達成基準を設定します。
達成基準はの設定はできるだけ具体的に、または数値化することが基本的なポイントです。 数値で表す定量的な基準を設けることで、「達成基準」を達成したかどうかが明確になります。
また数値化できない目標は、状態やスケジュールなどでも達成基準を設定することができます。
例えば、「何日までに〇〇のスキルを習得する」というように、できるだけ具体的に、状態やスケジュールから達成基準を設定をするようにしましょう。
3.期限設定
目標と達成基準を設定した後は、期限の設定をします。
目標をいつまでに達成するのか、月、年単位で期限を設定しましょう。
定められた期限内で「仕事を終わらせる」といった目標があると、効率よく仕事を進めるために工夫をしたりモチベーションを保つようにしたりするようになります。
4.達成計画
最後に目標を達成するために「達成計画」を設定し、どのように仕事を進めていくのかを決めます。
達成計画とは、定めた目標をできるだけ細分化して具体化し、どのように実行に移すのかを明確にした行動プランです。
行動の頻度や手段、活用するツールや人選など、あらゆる視点から具体化していく必要があります。
「SMART」の法則
SMARTという言葉は、目標を設定する際に重要な、5つの項目の頭文字をとったもので、目標管理から生まれた、目標設定のためのフレームワークです。
- S:Specific(具体的であるか)
- M:Measurable(数値で表しているか)
- A:Achievable(実現可能である)
- R:Realistic(現実的であるか)
- T:Time-line(期限があるか)
以上のように、5つの項目を意識して目標を立てることで、質が高く、誰が見ても明確な目標を設定することができるのが特徴です。
ベンチマーク法
「ベンチマーク法」は、目標を設定する際にライバルや競合を基準(ベンチマーク)とし、他社の優れた商品や戦略、そこから学んだことを自社に取り入れるという手法です。
情報収集や分析などをして目標を定め、ギャップを埋めるために施策を展開し、一通り流れが終えたら検証を行います。
HARDゴール
ベストセラー作家のマーク・マーフィーが提唱している「HARDゴール」という、比較的新しい目標設定のフレームワークが近年注目されています。
先ほどご紹介した「SMARTの法則」と比べると、HARDワークはより深く感情と結びついたもので、変化が激しい現代に合った目標設定の方法として生まれました。
- Heartfelt:「心の底から」なぜこの目標を達成したいのか
- Animated:「生き生きとした」目標達成後の自分は何をしているのか
- Required:「必要な」目標を達成するための必要な「スキルや能力」を明確にする
- Difficult:「困難」な目標であること 主に、キャリアに関する目標設定に用いられます。
仕事の目標達成のためのポイント
自分に合った適切な目標を立てるためには、いくつかのポイントを抑えることで設定しやすくなります。
目標は抽象度を下げ、定量で具体的に設定する
数値化した目標を「定量目標」と言います。
目標はできる限り数値化することで、目標を達成できたのか、未達成におわったのかが明確になり、進捗状況も把握しやすくなります。 また、「誰が見ても明らか」であることも大きな特徴です。
記録をとり改善する
目標設定を行い、仕事を遂行する際には進捗を記録することが大切です。
仕事をスタートして一定期間が経ったら、計画通りに仕事が進んでいるかどうかをチェックします。そして、立てた計画に対し、ギャップがないかどうか確認するようにしましょう。
もしギャップが生じた場合は、早い段階で上司などとコミュニケーションをとり、軌道修正や改善、擦り合わせを行ってください。
また作業内容や反省点など、自分の行動を記録することで、課題点も見えてくるため、改善しやすくなるメリットがあります。
仕事の目標が思いつかない場合にやるべきこと
これまで目標の設定方法やポイントなどを解説してきましたが、そもそも「目標が何も思い浮かばない」「自分は今後どうすればいいのかわからない」と、悩んでいる方も少なくありません。
目標も何も設定できないまま仕事をすすめてしまうと、モチベーションの低下につながり成果が出ない可能性が高まります。
もし仕事の目標が思いつかない場合は、以下3つを参考に目標を立てるのもひとつの手段です。
- チームや案件の目標を再度確認する
- 数年後、自分がどのような仕事に携わりたいのかをイメージする
- 上司や同僚と話し自分の役割や方向性を確認する
チームや案件の目標を確認し、自分のやるべき仕事に落とし込み、成果を上げるために何をすべきかを考えてみると目標が見えやすくなります。
また、上司や同僚とコミュニケーションをとることも重要で、自分の役割を確認するために、思い切って上司に相談をしてみるのもよいでしょう。
自分だけでは気が付かなかった、新たなことに気付かせてくれたり、新たな目標ができたりするかもしれません。
また、上司があなたに求めていることと、自分が立てた目標をすり合わせることも重要です。双方にギャップがありすぎると仕事が進みにくくなる場合があります。
上司と認識を揃え、意見のすり合わせをしっかりと行うことで、良いコミュニケーションがとれ信頼関係の構築につながりますし、目標達成した際に評価されやすくなります。
仕事の目標設定はコミュニケーションツール「SONR」の活用が効果的
仕事の目標の設定をするには、上司などと円滑なコミュニケーションをとり、的確な情報共有や認識を揃えることが大切です。
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