導入前の課題
社内でのコミュニケーションが一方通行で、各事業所や現場、営業、事務の部署間にも距離があり、トラブルが起こりやすい状況だった。
造園工事をメインに、土木工事、外構工事、解体工事などのほか、花の販売やレンタルなどを行う株式会社明石緑化。創業から40年を迎え、本社を大阪・堺市に構えながら東大阪や奈良、和歌山にも拠点を置いている。
事業所が複数ある同社では、今までメールやLINEを使って社内のコミュニケーションを図っていた。しかしながら、現場の仕事ではパソコンを使用することがないため、日々の作業報告などの連絡や相談をすることが難しく、社内でのコミュニケーションがなかなかうまくとれていなかったそう。また営業、現場、事務と部署間でも隔たりがあり、業務上で問題が発生することも。
こういった課題に「SONR」を導入することでどのように解消したのか、明石社長にお話を伺った。
導入による解決
各現場での進捗状況をみんなで情報共有しながら管理することで問題などにも即対応。会社に一体感が生まれ、仕事の生産性もアップ。
「SONR」を導入しようと思われたきっかけは何ですか?
明石社長:各営業、現場、事務と各部署の連携がうまくとれておらず、社内でコミュニケーションを高めないといけないと感じていました。
以前はLINEでの連絡が中心だったのですが、送りっぱなしの状態が多く、「既読」が唯一見たかどうかの確認方法。報告をしてもなかなか返信が返ってこない状況が続いていたので、こういったことも解消できればと思い、「SONR」の活用に至りました。
導入するにあたって、社員さんたちから反対意見などはなかったのですか?
明石社長:もちろんありました(笑)。最初は「意味あるのか?」といったような意見も。やはり新しいことをするには誰でも抵抗がありますよね。でも会社のスタンスとして、まずやってみることが大事。やってみないと良いか悪いかも分からないかも分からないので、取り入れることを優先しました。
現に使ってみて、良い結果を残しています。どんなものでもいいところは必ずあるはずなので、そこを伸ばしていきたいですね。
「SONR」の導入後に変化したことは何ですか?
明石社長:「作業終わりました」「お疲れ様でした」といった簡単な内容や「了解ボタン」のやりとりだけでも、アイコンに社員の顔写真があるので、「この人が見てくれているな」と実感できるようになりました。
社員が孤立することなく、みんなが一緒になってやっている雰囲気があります。
また各現場での仕事の出来高をきっちり報告するようになり、仕事量が残り何パーセントか、作業はあと何日かと工事一つひとつの進捗がわかりやすくなりました。
一番良いのは事故などの問題が起きたときやクレームがあったときに全員で共有できることです。法人を相手に仕事をしていることが多いので、我々の業界はいつどこで関係者の方にお会いするか分かりません。どこかの現場で発生した問題を把握していると、お会いした時は一言謝罪するなどの対応ができるようになりました。
「SONR」は具体的にどういった使い方をしているのでしょうか?
明石社長:新規案件があればボードを立ち上げて、見積もりや受注まで、営業サイドの一連の流れが見えるようにしています。あとはクレーム報告やサイト問い合わせ、公共案件の入札の状況が分かるボードなども。
あとカレンダーは社員によってそれぞれ使っている状況ですね。私自身は予定をすべて入れているので、スタッフが見ればスケジュールが分かるようになっています。
社員さんたちにもすっかり使いこなしていただいていますね。
明石社長:現場の報告で状況が分かるようになったのが大きいです。早く終わる現場もあるので、そういった場合は他の現場の応援に行ってもらうことも。今まではそれもありませんでした。個々で動くのではなく、チームとして会社全体で動けるようになったと思います。
しかしながら、「SONR」上での私のすることや言葉のチョイスで社員から怒られることも…(笑)。逆に社員に教えてもらうことも多いです。そういう風に意見してもらえるのは、距離が近まったというのもあるかもしれません。
何でも言いやすい環境は社員さんにとってもありがたいですね(笑)!
以前より社内の横の繋がりができるようになっているようで、うれしいです。
今後の展望
社員一人ひとりが誇りを持って仕事ができる環境を提供。みんなが同じ方向を向いて一致団結できる組織づくりをしていきたい。
明石社長:いい会社にしたいと誰もが思うと思いますが、いい会社とは何か考えると、社員が誇りを持って前向きに仕事ができる環境があることだと思います。
僕自身も日々学んでいることが多いので、社員さんにも学んでもらって成長してほしいですね。普段は自由なスタイルでいいですが、いざというときは「よし、いくぞ」と同じ方向を向ける会社が理想。
自分たちらしく、小さいながらもみんなで一致団結できる会社でありたいです。
最後にSONRを検討中の方に一言お願いします。
明石社長:どんな会社も人間関係、コミュニケーションになんらかの悩みがあると思います。「SONR」はそこに対して、なんらかの形で一歩前進できるツールだと思います。
どんなソフトも使う人間次第。私たちも散々いろんなソフトを使ってきましたが、積極的にいいものを取り入れて良くしたい、と意欲的でいないといけないと思います。
「活用しよう」という前向きな姿勢も大事。会社をよくしたいという思いの結果に「SONR」の活用があるのではないでしょうか。
ありがとうございました!