はたらくが変わる日

今、産業構造が急激に変化している

最近になって『働き方』について議論されることが多くなってきました。少子高齢化によって労働力が減少する中、女性活躍のための法整備やテレワーク、ダブルワークの推進など、ここ数年話題に事欠かない状況と言えます。

その一方で人工知能やロボット化が進み、多くの仕事がなくなろうとしています。オックスフォード大学の研究によると702の職種のうち、10年から20年で47%がロボットやAIにとってかわられると発表しました。内訳をみるとレジ係やホテルの受付、ネイリスト、測量士、会計事務など、多岐にわたっています。

にわかに信じがたい情報ですが、こうした変化は今までにも起こっています。「第四次産業革命~ダボス会議が予測する未来~」に書かれている一節によると、1990年当時、アメリカの中心であった自動車産業の集積地デトロイトの三大企業、GM、フォード、クライスラーを合わせた時価総額は360億ドル、収益は2500億ドル、従業員数は120万人でした。ところが現在の主要産業の集積地シリコンバレーの三大企業(apple、google、Microsoftと思われる)は、ほぼ同じ2,470億ドルの収益ですが、従業員は1割程度の137,000人、時価総額ははるかに多い1.09兆ドルです。

つまり、現在の主要産業は多くの人を必要とせず、凄まじい富を生み出しているのです。この傾向は今後ますます強くなっていくでしょう。こんな市場環境の中、会社で働く人々は何を考え、どう行動すれば良いのでしょうか?

変化のカギは創造力

そのカギは「創造力」です。単純作業がロボットやAIに置き換わっていく中、人の力が求められる領域はクリエイティビティの中にしかありません。これからの仕事には考える力、気づきの力、ピンとくる力、発想する力など、何かを生み出すためのスキルがより求められる時代になるのです。

そんな中、最近注目されているのが「デザインシンキング」です。デザインシンキングは、世界でもっともクリエイティブな企業として有名なデザイン会社「IDEO(アイディオ)」の創業者デビッド・ケリーとその弟であるトム・ケリーが、クリエイティブワークを通して身に着けた発想法をまとめ、イノベーターを育成するカリキュラムとして体系化したものです。デビッドは、スタンフォード大学にd.schoolを創設し、次世代のイノベーターの育成に取り組んでいます。

ふたりは2014年に発売された「クリエイティブ・マインドセット」という著書の中で「デザイン思考とは、イノベーションを日常的に行うための方法論のひとつだ。」と述べています。つまり、イノベーションを生み出すようなモノの見方、考え方を習慣化することがデザインシンキングなのです。

このコラムでは、デザインシンキングのエッセンスを取り入れながら、より創造的な働き方をするためのヒントをお伝えしていきます。

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