生産性とは何か?

生産性に対する勘違い

最近よく「日本の生産性が低い!」という話題を耳にします。こうした話題の論拠となっているデータは日本生産性本部が発表したOECD加盟国(主要先進国35カ国)の生産性比較が論拠になっています。ここでは日本の生産性は22位と大変低くなっているというものです。

しかし皆さんは、このデータにおける「生産性」と私たちの仕事に直接関わっている「生産性」は違うということはご存知でしょうか?

  • 国際比較の生産性
    「就業者1人あたりのGDP」  GDP÷就業者数
    ※GDP(国内総生産)=個人消費+民間投資+政府支出+純輸出(輸出-輸入)

  • 企業の生産性
    「従業員一人当たりの付加価値額」 企業が稼いだ粗利益÷従業員数

上記を見るとこの二つが全く異なるものだということがわかります。

日本という国は、諸外国と比べても十分に豊かな国です。その豊かさは日本の卓越した技術やホスピタリティ、勤勉さ、緻密さが生み出したもので、誇らしくもある大切な財産です。また、資源が乏しく、サービスの発達した日本では他国に比べて生産性が上がりにくい特性もあります。ただし、これまでの主力産業だった製造業が軒並み国際競争に巻き込まれたり、金融やIT分野への研究投資が立ち遅れた部分が大きく生産性を落としていることも事実です。

さて、重要なのは働く人に直接影響を与える「企業における生産性」です。企業における生産性の多くは「粗利益÷従業員数」で算出できます。
※粗利益=売上から仕入れを引いたもの
このように一人当たりの粗利益のことを「労働生産性」と呼びます。

この数字は働く人にとってとても大きな意味を持っています。それは「働く人の給与はこの中から支払われる」という事実です。加えて、会社で必要な経費のほぼすべては、この粗利益から支払われます。つまり、この粗利益をいかに高くするかが働く人の未来に繋がっているのです。

では、どのようにしたらこの労働生産性が高くなるのでしょうか?

その答えは、「出来るだけ少ない人数で、出来るだけ多くの仕事をこなすこと」です。そして、人がこなせる仕事の量は自ずと決まっています。ですから多くの仕事をしようと考えるならば、仕事以外の無意味な時間を極限まで削ることが必要なのです。そして仕事以外の無意味な時間とは、削っても売上、利益に影響のないすべてのものです。

無駄な事務作業、無駄な報告書、無駄な会議、無駄な議論、無駄な事務処理、無駄な接待・・・。

これらの無駄を取り除くには、今話題のAIと人間がそれぞれ得意分野を分担しながら業務を行なっていく必要があります。それが「出来るだけ少ない人数で、出来るだけ多くの仕事をこなす」の最適な解になっていくのです。

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