何を参考にするべき?クラウドサービスの選定基準8選!
クラウドサービスを導入するにあたって、適切なサービスを選ぶための選定基準を知っておく必要があります。ここでは、代表的な選定基準を8つ厳選してご紹介。柔軟性やセキュリティにおいて効果を発揮するプライベートクラウドについても取り上げるので、これからクラウドサービスの導入を検討している担当者の方はぜひご参照ください。
目次
クラウドサービスの基本的な内容
選定基準について述べる前に、まずクラウドサービスの基礎的な情報を説明します。今回は、用語・主な種類・長所短所といった3つのトピックに分けました。
クラウドサービスの用語
クラウドサービスは、ネットワークによってさまざまな機能が利用できるサービスのことです。自社でサーバーを用意するオンプレミスの対義語であり、最近は国内の多くの会社がクラウドサービスの導入や移行を決めています。
以下の記事では、オンプレミスの概要について解説しているので、あわせてご参照ください。
オンプレミスとは?メリット・デメリットについても解説
クラウドサービスの主な種類
クラウドサービスは、提供するサービスごとに「SaaS」「PaaS」「IaaS」といった3つの種類に分けられます。
- SaaS(サース・サーズ):ソフトウェアを提供するクラウドサービス
- PaaS(パース):開発環境を提供するクラウドサービス
- IaaS(アイアース・イアース):インフラ環境を提供するクラウドサービス
SaaSはメールやSNSなども含まれるため、この中で一般ユーザーにとって認知度の高いクラウドサービスといえます。
クラウドサービスの長所・短所
クラウドサービスには長所と短所がそれぞれ存在するため、その内容を理解したうえで導入しましょう。主な例は以下のとおりです。これらは、物理的な設備を必要としないサービス形態ならではの長所と短所だといえるでしょう。
【長所】
- 導入コストやランニングコストが抑えられる
- サービス利用開始までのスピードが速い
- データが共有しやすい
【短所】
- 機能などがカスタマイズしにくい
- インターネット回線の整備が必要である
- サービスが終了する可能性がある
こちらの記事ではクラウドサービスの長所と短所をより詳細に説明しているので、チェックをおすすめします。
クラウドサービスのメリット・デメリットは?参考にしたい選び方も解説
クラウドサービスの選定基準8選
現在のビジネスシーンにおいて存在感が増しているクラウドサービス。いざ自社に導入するとなった際、どのようなポイントを比較して各社のサービスを分析するべきなのでしょうか。ここでは、主な選定基準を8つ挙げました。
- 価格帯(初期)
- 価格帯(運用)
- 拡張性
- 可用性
- サポート体制の充実度
- 安全面のレベルの高さ
- ニーズとのマッチ度
- 過去の実例
選定基準①価格帯(初期)
クラウドサービスを導入するにあたって、まず必要となる費用の総額をチェックしましょう。オンプレミスと比べるとクラウドサービスは低額で済むケースが多いですが、細かな内容は事業者によって異なります。各社の見積もりを取得し、よりコストパフォーマンスがよいものを選んでください。
選定基準②価格帯(運用)
クラウドサービスを利用するには、ランニングコストとして定期的に維持費用を支払わなければなりません。具体的な料金体系としては従量課金制を提示している事業者が多いですが、毎月定額の費用を支払う事業者も存在します。サービスの使用頻度などを考えて、より費用感に無駄のないものを選択しましょう。
選定基準③拡張性
サービスにおける機能拡大などのしやすさを拡張性と呼びます。たとえば、今までにない機能が新しく追加できるサービスなどは拡張性が高いといえるでしょう。拡張性が高いと事業変更などに応じて迅速に対応できるので、ビジネスチャンスを無駄にしないことにもつながります。
選定基準④可用性
ここでいう可用性は、「クラウドサービスが問題なく稼働し続けられる力」のことを指します。システム障害や災害などが発生してもシステムを利用し続けられるサービスなら業務を一時停止する必要がないため、業績に多大な影響を与えずに済むでしょう。
可用性の具体的な数値は稼働率の高さ(%)で提示されることが多いので、可能な場合は気になるサービスの稼働率を確認しておきましょう。
選定基準⑤サポート体制の充実度
利用に関する不明点やトラブルの対処方法について質問しやすいクラウドサービスもおすすめです。具体的には、以下のような要素があるサービスを探しましょう。
- 24時間体制のサポートが整っている
- チャットやメールだけでなく電話での対応も可能である
- すぐ確認可能なFAQが充実している
選定基準⑥安全面のレベルの高さ
クラウドサービスのセキュリティレベルは、基本的に事業者側が用意した環境によって変わります。セキュリティレベルの低さによる情報漏えいなどのリスクを抑えるために、下記の技術的なポイントをチェックしましょう。
- データの暗号化に対応しているか
- 不正アクセス防止の施策が実施されているか
- アクセスログを管理しているか
選定基準⑦ニーズとのマッチ度
クラウドサービスはさまざまな種類が存在するため、より自社のニーズにマッチした製品を選ぶことが重要です。サービス内容・規模感・操作性の高さなどをリサーチし、解決したい内容・自社の企業規模・社員のITレベルなどに適したものを吟味しましょう。
もし自社にマッチしない製品を導入してしまうと、複数の機能を持て余してしまったり、社員がサービスを使いこなせなかったりする危険性があります。
選定基準⑧過去の実例
事業者が実際の導入事例を公開していることも少なくありません。そのため、どのような企業がそのサービスを導入してきたのか確認しておき、自社との類似点を探しましょう。自社と似た企業が導入しているサービスは、マッチする確率も高くなるはずです。
プライベートクラウドという選択肢もある
ここまでクラウドサービスの選定基準について紹介してきましたが、「クラウドサービスは柔軟性に乏しいところが不安」「もっと自由に使えるクラウドサービスはないのだろうか」と思う方もいるのではないでしょうか。そんな方には、「プライベートクラウド」という選択をおすすめします。
プライベートクラウドの意味
プライベートクラウドは、特定の人々のみが使用できるクラウドサービスのことです。ほかの利用者とともにクラウド空間を共有する「パブリッククラウド」がプライベートクラウドの対義語となります。
OSや回線などが自由に決められるので、自社によりマッチしたシステム運営が実現可能。そのためプライベートクラウドは、クラウドサービスとオンプレミスの良さを兼ね備えたサービスだといえるでしょう。
こちらの記事では、プライベートクラウドとパブリッククラウドの相違点などについて解説しています。ぜひ最後まで読んでみてください。
パブリッククラウドとプライベートクラウドの違いとは?それぞれのメリット・デメリットも!
プライベートクラウドの長所・短所
プライベートクラウドは、パブリッククラウドと比べてどのような特徴を持つのでしょうか。ここでは、主な長所と短所をまとめました。
【主な長所】
- セキュリティ対策の精度が高められる
- システム構築の自由度が高い
- システム障害発生時に自社で対応が進められる場合もある
【主な短所】
- スピーディーな導入は難しい
- システム構築に関する専門知識が必要になる
上記の長所と短所を踏まえると、カスタマイズ性の高さをより重視したい方にとって魅力的なサービスだといえます。
プライベートクラウドの主な種類
パブリッククラウドと比べて、カスタマイズ性が高めやすいプライベートクラウド。しかしその中には「オンプレミス型プライベートクラウド」と「ホスティング型プライベートクラウド」という2つの種類があり、カスタマイズのしやすさに違いが出ます。
【オンプレミス型プライベートクラウド】
クラウド環境を自社で用意しなければならない。手間がかかる分、より自社に適したシステムが作り出せる。
【ホスティング型プライベートクラウド】
事業者が用意するサーバーを利用して、その中に自社のクラウド環境を構築する。カスタマイズ性は劣るが、気軽に導入できる。
このような違いがあるため、「よりカスタマイズ性が高いシステムが構築したいならオンプレミス型」「導入のしやすさやコストパフォーマンスを意識したいならホスティング型」を採用するといいでしょう。
以下の記事では、オンプレミス型とホスティング型それぞれの特徴などについてまとめています。より詳しい情報をリサーチしたい場合は、ぜひご参考になさってください。
【タイプ別】プライベートクラウドを選ぶべき企業
オンプレミス型プライベートクラウドとホスティング型プライベートクラウドは、以下のような特徴を持つ企業に適しています。
【オンプレミス型プライベートクラウド】
- システム構築に関する知識が豊富な人材が社内に在籍している
- 費用にある程度の余裕がある
- 自社のセキュリティポリシーに適したクラウド環境を構築したい
- セキュリティレベルを高めたい
【ホスティング型プライベートクラウド】
- なるべく早くクラウド環境を構築したい
- 費用をできる限り抑えたい
- 社内にIT関連のナレッジが蓄積されていない
- 人的リソースが足りない
どちらが最適なのか迷った際は、オンプレミス型とホスティング型別にいくつかのサービスをピックアップし、相見積もりをとって比較することをおすすめします。社内の意見も聞きながら、より現場の声にマッチしているサービスを活用するようにしましょう。
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