時間を制するために
成果を上げるために必要な最も欠乏した資源
「成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは、最も欠乏した資源である。それが時間である。」
ピーター・F・ドラッカー「プロフェッショナルの条件」
ピーター・F・ドラッカーは、著書「プロフェッショナルの条件」の中で時間の重要性について説きました。同時にその有限性についても指摘しています。
時間がいかに重要かについては多くの方が認識されていると思います。しかし、それを効率的に、効果的に運用しようと考え取り組んでいる人は一握りです。これは、組織においても同じです。
成果を上げるためには、成果を上げるための時間をより多く作り出すことが求められます。組織として大切なことは、それらの時間が日常の中で習慣化されることです。働く人々が日常業務の中で自然と重要な仕事に集中できるような仕組みをいかにして作るか?
これからの経営に最も求められることは「時間にいかにフォーカスするかである」といっても過言ではないと思います。
成果を作り出すのは人
時間はとても大切な資源です。そしてその重要な資源を使うのは「人」です。働く人がこの時間を有効に使えるか否か、それが成果の限界を規定します。
では、働く人がより高い成果を上げるために何が必要になるでしょうか?それには5つのステップがあります。
- 目的の明確化
- 意思決定のプロセスの見直し
- コミュニケーションのプロセスの見直し
- 業務のプロセスの見直し
- 時間への投資
最初に取り掛かるのは「なぜそれを行うのか?」を明確にすることです。働く人が熱心に仕事に取り組むためにはモチベーションがとても重要です。その中でも「内発的動機」が大きなポイントになります。「内発的動機」とは自ら「やりたい!」と感じる心の持ちようです。そして、この「やりたい!」はその対象に意味を見出したときに生まれます。
そうした状態を作り出すために、組織は明確な目的を明示する必要があります。それがミッション、ビジョン、理念と言われるもので、組織の価値観を明文化したものです。
日本はとても豊かな国になりました。多くの物がそんなに苦労しなくても手に入るこの国において、仕事は生活のためという意味から自己実現の手段に変化してきています。
つまり企業は「なぜそれを行うのか?」を明確に示し、それに共感した人たちと共に進む共同体を作り上げなければならないのです。働く人たちが「自らの人生の時間をこの会社に投資したい!」と感じさせることが全てにおいて優先すべきことなのです。
これらの5つのステップを「時間を制するための5つのステップ」として資料にまとめました。ご希望の方はぜひダウンロードしてみてください。